邦語文献書誌データの集積
2000-2001
協会事務局ではスピノザ関連の論文・文献資料の整備を再開しました。とりあえず西暦2000年以降の資料は、リアルタイムで網羅する方針です。
この呼びかけへの応答は今のところたいへん少数です。会員のみなさんの協力が今後拡大しないかぎり、意味のある資料集積は期待できません。
この一覧は、協会の刊行物と、協会への寄贈文献を中心に、目につく範囲の情報をまとめたものです。漏れた論文があれば、書評や随想もふくめ、また会員の論文にかぎらず、お知らせください。今後協会のウェブサイトでも公開し、順次過去の論文にも遡って整備する方針です。
凡例(各号の発行年):RPhF=『フランス哲学・思想研究』日仏哲学会 (5=2000; 6=2001); SKB=『スピノザ協会会報』(32-34=2000; 35-37=2001; 38=2002); SKR=『スピノザーナ:スピノザ協会年報』(2=2000; 3=2002)
- 浅野俊哉「M.ハート&A.ネグリ著『帝国 (Empire)』におけるスピノザ」SKB36
- 上野修・小泉義之 (対談)「スピノザとフィジックなもの」『批評空間』 II-25, 2000, pp.196-220.
- 上野修「スピノザの奇蹟迷信論」SKR2
- UENO, Osamu: "On the 'Credo Minimum' in Spinoza's Tractatus Theologico-Politicus," The Philosophical Studies of Yamaguchi University, vol.X, 2001, pp.47-74.
- 上村忠男「スピノザ・ヴィーコ・現代政治思想:ビアジオ・デ・ジョヴァンニの考察の教示するもの」SKR3
- 柏葉武秀「書評・田島正樹著『スピノザという暗号』」SKR3
- 河村厚 「『エチカ』における他者と倫理」SKB34
- 河村厚「コナトゥスをめぐる二つの倫理学―レヴィナスのスピノザ批判に対して―」『HUMANITAS』25号 , 奈良県立医科大学, 2000
- 河村厚「相克と均衡―スピノザ政治哲学における国家の自然権と<安定>について―」『H9-11年度科研報告書「社会変動とエートスの関係」』(代表神野慧一郎), 2000
- 河村厚「ディープエコロジーのスピノザ受容 ―A.ネスの場合― 」『HUMANITAS』26号, 奈良県立医科大学, 2001
- 河村厚「スピノザ哲学におけるコミュニケーションの問題について ― "communicatio" の存在論的, 社会哲学的位相―」『H12年度科研報告書「コミュニケーションの存在論」』(代表里見軍之), 2001
- 工藤喜作「巻頭言・スピノザ主義によせて」SKR2
- 工藤喜作「書評・藤本吉蔵著『スピノザ思想の原画分析』」SKR2
- 工藤喜作「巻頭言・解釈における過去と現在」SKR3
- 小泉義之ヌ上野修(対談)
- 合田正人「コナトゥスと倫理 ― レヴィナスのスピノザ解釈」SKR2
- 今野健「永遠なるあるもの」SKR2
- 齋藤博「書評・柴田寿子著『スピノザの政治思想―デモクラシーのもうひとつの可能性』」SKR2
- 齋藤博「書評・田島正樹著『スピノザという暗号』」SKR3
- 桜井直文 「スピノザにおける政治と宗教―敬虔の意味論」SKB32
- 佐藤一郎 「『短論文』のいくつかの問題から―歴史的問題を中心に」SKB33
- 佐藤一郎「書評・上野修著『精神の目は論証そのもの』」RPhF5
- 佐藤拓司「背徳主義と倒錯の論理― サドの世界はこうして生まれる」RPhF6
- 佐藤拓司「悪の問題とサドの哲学」『哲学年報』48号 , 北海道哲学会, 2001
- 真田郷史「コナトゥスと階層」SKB39
- 柴田健志「スピノザの国家論―国家の起源としての「共通の感情」」RPhF6
- 柴田健志「スピノザの政治論における「共通の感情―民衆はいかにして国家状態を形成しうるか―」『倫理学研究』31集, 関西倫理学会, 2001, pp.26-38
- 柴田寿子『スピノザの政治思想』未来社, 2000
- 高木久夫「スピノザにおける民衆の救済:「哲学と宗教の分離」と『神学政治論』の虚実」SKR2
- 高木久夫「顧みられないふたつの翻訳」SKR3
- 高畑昭久「スピノザとパスカル」SKR2
- 田島正樹『スピノザという暗号』青弓社, 2001
- 中田勝也「『エティカ』における自由について」SKB38
- 橋本由美子「スピノザの特質―複数の実体のもとで」『紀要 哲学科 』第43号, 中央大学文学部 , 2001, pp.23-41
- 平井靖史「スピノザにおける二つの平行論と観念の観念:必然主義のもとでの倫理学の可能性をめぐって」SKR3
- 平尾昌宏「スピノザ―ライプニッツ関係研究への助走」SKB37
- 福居純「スピノザ『エチカ』の研究―『エチカ』第一部および第二部の分析試論―」『人文学報』305号, 東京都立大学人文学部, 2000, pp.1-194
- 福居純「スピノザ『エチカ』の研究 (2) ―『エチカ』第三部の分析試論―」『人文学報』314号, 東京都立大学人文学部, 2001, pp.1-118
- 福島清紀「スピノザの「自然権」―『神学政治論』の一断面―」『人文社会学部紀要』1巻, 富山国際大学, 2001, pp.223-230
- 堀江剛「スピノザの「個物」概念」『哲学』52号, 日本哲学会, 2001
- 本間信長「目的論的権利論―スピノザの自然権理解に対するグリーンの批判を通して―」『社会科学ジャーナル』46号, 国際基督教大学社会科学研究所, 2001, pp.33-60
- 松田克進「環境思想から見たスピノザ」SKR3
- 森政稔「書評・柴田寿子著『スピノザの政治思想―デモクラシーのもうひとつの可能性』を読んで」SKR2
- 山田俊弘「ステノとスピノザ:自然の歴史と聖書の歴史」SKR3
- 吉本秀之「ボイルとスピノザ―ポプキンの仕事を下敷きに」SKB35
- 吉本秀之「ボイルとスピノザ」SKR3
- 渡辺博之「スピノザ『エチカ』「第二部」における「観念(idea)」の真理性の根拠としての「神の内に(in Deo)」在ること」『東洋大学大学院紀要』36集, 2000
- 渡辺博之「マルブランシュのスピノザ批判―マルブランシュ-メランの往復書簡から―」RPhF6
- 渡辺博之「スピノザ『エチカ』「第五部」における人間精神の永遠性の証明について」『東洋大学大学院紀要』38集, 2002
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