心身医学
フランツ・アレキサンダー
末松弘行監訳/赤林朗・熊野宏昭・木村和正訳
[A5判上製/288頁/税込定価¥5500+税 ISBN4-906502-07-5]
精神分析、心身相関、心身症など、こころとからだをつなぐキーコンセプトを全体論的立場から追究した歴史的名著。さまざまな情動的要因を精神分析の立場から探り、その自律神経系、内分泌系への関与を生理学的に基礎づける。心身医学はもとより、医学的心理学の入門書としても、特異な精彩を放つ必携の書。
フランツ・アレキサンダー (1891-1964)=1891年ハンガリーに生まれる。ブタベスト大学,ケンブリッヂ大学,ベルリン大学で内科学・精神医学を修める。1930年アメリカ合衆国へ渡り、1932年シカゴ精神分析研究所を設立し・初代所長を務める。イリノイ大学精神医学教室教授,マウントサウナイ病院精神医学・心身医学研究所所長を経て、南カリフォルニア大学精神科隠床教授となる。本書により今日の心身医学の基礎を築いた。著書に『精神分析の基礎』『精神分析と精神療法』『精神分析の医学的価値』などがある。