心拍再開後ケアと低体温療法トレーニングマニュアル/追補

9784906502714心拍再開後ケアと低体温療法 トレーニングマニュアル
日本蘇生協議会編
[A5判並製/98頁/定価2000円+税/ISBN978-4-906502-71-4]

第 17 回日本脳低温療法学会(2014 年 8 月 2 日 沼津)において、日本初の試みとして「心拍再開 後のケアと低体温療法のトレーニングセミナー」 が開催された。このセミナーの開催をきっかけとして生まれることになったのが本書。心停止後の救命率を上げるには、質の高い救命の 連鎖が時間の遅れなく実践されることが求められる。そのためには、質の高い効果的なトレーニ ングの実施が必要であるが、必要な治療法を全て網 羅したトレーニングは実際にはほとんど行われてこなかった。蘇生科学の進歩を担う専門家インストラクターらによる本邦初のトレーニングマニュアルである。本書は2015年、日本蘇生協議会の出版部事業の委託を受けて制作された。
【主な執筆者】野々木宏(静岡県立総合病院院長代理)/長尾建(駿河台日本大学病院)/遠藤智之(東北大学)/田原良雄(国立循環器病研究センター)/黒田泰弘(香川大学)/武田聡(東京慈恵会医科大学)/笠岡俊志(熊本大学医学部附属病院)/菊地研(獨協医科大学)有元秀樹(大阪市立総合医療センター救急救命センター)武田聡  (東京慈恵会医科大学)

【主要目次】 概説:心拍再開後ケアの重要性/呼吸管理,循環管理/低体温療法(プロトコール含)/モニタリング/アルゴリズム,シミュレーション機器におけるシナリオ作成方法/薬物管理/各論1:トレーニングの実際―質の高い心拍再開 1)CPR の質のフィードバック 2)機械圧迫 3)呼吸管理 4) モニタリング まとめ/ 各論2:適切な循環補助 PCPS,IABP 1)PCPS 2)IABP まとめ/ 各論3:適切な温度管理 1)ArcticSun 2)咽頭冷却 3)サーモガード 4) KTEK-Ⅳ まとめ/ 各論4:PCAS シミュレーション適切なチーム医療 1)アルゴリズム 2)シナリオ,トレーニング方法。


PCASトレーニング・マニュアル:補遺PCAS-ver3r2
日本蘇生協議会編
[A5判並製/98頁/定価600円+税/ISBN978-4906502-42-4]

2015年に発行された『心拍再開後ケアと低体温療法 トレーニングマニュアル』への追補版。2015年のJRCガイドライン改訂による変更点をふまえ、神経蘇生の章を設け、新たな器材の紹介を追記した。同名トレーニングコースへの参加者は必携。正編『心拍再開後ケアと低体温療法』と合わせてご活用ください。

【主要目次】 心拍再開後ケアにおける神経蘇生(永山正雄、畝本恭子、星山栄成、本多ゆみえ、久保田有一、中本英俊、江川悟史、小畑仁司);ECPR:「適切な循環補助」への追補(有元秀樹)、体温管理システムCritiCool:「適切な温度管理」への追補(笠岡俊志);PCASの神経集中治療における全身管理と脳循環代謝管理「概説:モニタリング」への追補(黒田泰弘);ガイドラインの改訂に伴う変更点:「概説:低体温療法」への追補(田原良雄)
[発行 2017年3月]

【正誤表】
「PCASトレーニング・マニュアル追補版」の訂正。p4 「意識障害の評価」中の図「Full Outline of UnResponsiveness (FOUR) Score (Coma Scale)」の”respiration(R)”のキャプションに誤りがありました。以下のとおり訂正しお詫びを申し上げます。【誤】3 気管挿管、Cheyne-Stokes呼吸 【正】3 非気管挿管、Cheyne-Stokes呼吸。修正後の図版はこちらをご覧ください